僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「みゅうみゅう? 
 え? 泣いてるの?
 僕のお願い、嫌だった?」



 心配そうに声を震わす春輝くんに、
 涙を必死にこらえながら
 心の奥の想いを吐き出す私。



「明梨んに頼んだら?
 春輝くんの中の悪魔を追い払うなんて……
 私には……無理だから……」



「なんで明梨んが出てくるの?
 みゅうみゅう以外、使えないんだよ。
 そんな魔法」



「私……魔法使いじゃないから……」



「じゃあ、ウサギさん?」



「ウサギでも……ない……」



「どっちでもいいから
 僕のお願い、叶えてくれる?」



 だから。


 春輝くんの心の中を占領している
 明梨んなんて。

 例え魔法が使えたとしても、
 私なんかじゃ、追い払えないからね。