僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

 
 春輝くんの心の中が知りたくて。

 春輝くんの膝に頭を乗せたまま
 見上げてみた。



 さっきまで
 花丸満点な笑顔を
 私に向けてくれていたのに……


 春輝くんの笑顔が、いきなり蔭りだし
 優しく私の頭を撫でていた手が
 ピタリと止まった。



 
「みゅうみゅうに…… 
 お願いがあるの……」



 瞳を右往左往させながら、
 言いにくそうに
 言葉を吐き出す春輝くん。



 私にとって
 良くないことが起こりそうで。

 私の第六感が、ピーピーと、
 脳内に警告音を響かせ始めた。



 私は春輝くんの膝の上から
 逃げ出すように体を起こし、
 春輝くんから一人分開けて、ベンチに座る。