「今日からみゅうみゅうは、
 僕だけのウサギちゃんね」



 春輝くんの細くて綺麗な手が、
 私の両肩に置かれた。



 春輝くんの顔からは笑みが消え、
 真剣な瞳が
 私だけを見つめている。



 な……なに?
 この状況……



 春輝くんの唇が
 私にゆっくりと近づいてくる。



 ど……ど……どうしよう……


 これって……
 キスされちゃいそうって……
 ことだよね……?



 私の心臓が破裂しそうなほど、
 ドクンドクンと飛び跳ねているのが
 自分でわかる。



 キスなんてしたことないから。

 恥ずかしさと、緊張で。
 私、倒れちゃいそう……