置き去りにされた天使みたいに、 悲し気に瞳を潤ませた春輝くん。 誤解されたくない。 ちゃんと 私の気持ちをわかってもらいたい。 恥ずかしい気持ちを 押し込めるように、 私は、拳をギューっと握りしめた。 「爆走イエローより…… 春輝くんの方が好きです……」 「へ?」 しまった!! 戦隊オタク全開の 意味不明で、痛々しい告白に なってしまった!! 目の前の春輝くんは首を傾げ、 斜め上を見上げて 何かを考えている。 もしや…… 今の告白にドン引きで、 私をふる言葉を、考えているとか?