僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


 置き去りにされた天使みたいに、
 悲し気に瞳を潤ませた春輝くん。



 誤解されたくない。

 ちゃんと
 私の気持ちをわかってもらいたい。



 恥ずかしい気持ちを
 押し込めるように、
 私は、拳をギューっと握りしめた。



「爆走イエローより……
 春輝くんの方が好きです……」



「へ?」



 しまった!!


 戦隊オタク全開の
 意味不明で、痛々しい告白に
 なってしまった!!



 目の前の春輝くんは首を傾げ、
 斜め上を見上げて
 何かを考えている。



 もしや……



 今の告白にドン引きで、
 私をふる言葉を、考えているとか?