「みゅうみゅう、
僕のこと、助けてよ」
「え?」
「みゅうみゅうのことが大好きすぎて、
どうにかなりそうなの。
僕を助ける魔法が使えるの、
みゅうみゅうだけでしょ?」
「でも……
私なんて……
春輝くんと不釣り合いだし……」
「みゅうみゅうが
可愛すぎるから?」
「ち、違うよ。そうじゃなくて。
私……学校で……
陰キャラだし……」
「それって、何か問題ある?」
え?
問題、ありありだよ。
富士山くらい
問題が山積みだよ。
春輝くんと私を比べたら。
太陽と影。
アゲハ蝶となめくじ。
清らかな山の水と、池の底のヘドロ。
それくらい、春輝くんと私では
キラキラ度が違いすぎるんだから。



