僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「みゅうみゅう、
 待って、お願い!」


 
 慌て声が耳に届くのと同時に、
 右手首に感じた
 強い痛みとぬくもり。


 振り向くと、
 苦しそうな表情の春輝くんが、
 私の手首をつかんでいた。



「みゅうみゅうが
 僕に言ってくれたこと……
 嘘だったの……?」



 え?



「大好きって……言ってくれたでしょ?
 自動販売機のところで。

 それとも、僕のことなんて……
 もう、嫌いになっちゃった?」



 
 春輝くんは
 今にも泣きだしちゃいそうなほど、
 顔をゆがめている。



「私に幻滅したのは……
 春輝くんの方でしょ?」



「どういうこと?」



「だって……
 私が学校でボッチで陰キャラだって
 暴露したとたん……、
 走って行っちゃったから……」