僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


 呆れたように
 おでこに手のひらを当てるマネージャーに
 返す言い訳すら、湧き出てこない。



 その時

 怒りで噴火寸前のマネージャーが、
 僕を睨みつけ、語気を強めた。



「あんたさ、私を老けさせたいわけ?」



「へ?」



「私のおでこのシワ、
 どれだけ深くすれば、気が済むのよ!」



「シワがあっても……
 マネージャーは……美人だよ……」



「私を慰める暇があったら、
 美羽ちゃんの気持ちを、考えなさいよ!」



「……」



「自分の気持ちを伝えたのに
 好きな男に、手を振り払われた?
 何も言わずに、逃げられた?

 みうちゃんの心に、一生残るわね。
 深い傷が」




 どうしよう。


 僕、テンパりすぎて。

 みゅうみゅうに
 ものすごく酷いことを、しちゃったんだ。