「みゅうみゅうが、可愛すぎて…… 頭の中 パニックになっちゃって……」 「それで?」 「逃げ出してきちゃった……」 「は?」 呆れかえったような低い声が、 真っ赤な唇から吐き出された。 『意味不明』 マネージャーの冷酷な瞳が 僕にそう伝えている。 「逃げ出したって、どういうこと?」 「だから…… みゅうみゅうの手を振り払って…… 走って走って……。 気づいたら、ここにいたの……」 「雅だけかと思ってたのに。 ここにもいたか…… へたれアイドルが……」