僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


 妖艶な女怪人は、
 腕組みをしたまま、僕に聞いてきた。



「それで?
 美羽ちゃんに伝えたわけ?
 春輝のこと、ふってって」



「……うん」



「で? 
 ちゃんと、ふられてきたわけ?」



「みゅうみゅうに言われた……」



「なんて?」



「僕のこと……好きだって……」



 衝撃映像でも見たかのように。
 これでもかというほど
 目を見開いたマネージャー。



「まさかの……両想い??」と、
 真っ赤な唇を両手で隠した。



「手を握られて……
 大好きって言われて……

 その時のみゅうみゅう……
 すっごく可愛くて……」



「ちょっと。
 それから、どうなったのよ?」



 噂好きの
 近所のおばちゃま並みに近寄られ、
 僕は2、3歩後ずさり。


 なんとか声を、絞り出す。