僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「みゅうみゅうは、
 なんで、ヒーローになりたいの?」


「……カッコいいから」


「どんなところが?」


「誰かのために……
 自分を犠牲にしちゃうところ」



 だって
 本気でなりたいんだもん。

 自分を犠牲にしても
 大事な人を守ってあげられる人に。 



 春輝くんは空を見上げて
 何かを考えている。



 頭がおかしい子だって思われたかな?

 私なんかに関わるのはよそうって
 思ったかな?



 朝日で金色に光る
 春輝くんの柔らかい髪が、
 秋の風でサラサラと揺れている。



 本当に……綺麗な顔……

 これで
 見納めなんだろうな……



 そう思って
 春輝くんに見とれてしまっていた時。

 予想外の言葉が
 春輝くんの口から飛び出した。