僕の口から言葉が飛び出る前に、 みゅうみゅうが ボソリと何かをつぶやいた。 今、なんて言ったの? 僕、みゅうみゅうに なんて言えばいいの? どうしよう…… どうしよう…… え……と あ……と…… 「ぼ……僕…… 行かなきゃ……」 僕は みゅうみゅうの温もりに包まれていた手を 勢いよく引っこ抜くと 顔も見ないまま この場から逃げ去ってしまった。