僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


 嘘なんかじゃないよ。



「今から僕がステージに立てるか、
 心配してくれてるんでしょ?

 大丈夫だからね。
 僕、笑顔でごまかすの得意だからね」



 私に心配させないように、
 思いっきり微笑んでいる春輝くん。



 でも、本当のことなの。
 信じて欲しいの。


 お願い。
 私の想い、全部届いて。



 この温もりを手離したくなくて。

 捕まえたままの春輝くんの右手を
 さらに強く包み込む。



 そして私は
 視界が涙で潤んだまま、
 春輝くんを見つめた。



「大好きです…… 春輝くんのこと……」



「え?」



「初めて言霊神社で会ったあの日から……
 ずっと……」