僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「どうしたの?
 僕、みゅうみゅうのこと、
 傷つけちゃった?」



 違うよ……



「涙が出ちゃうほど、嫌だった?
 僕の気持ち……」



 嫌なんかじゃないよ……



 春輝くんの心配そうな声に、
 唇を噛みしめながら
 首を横に振ることしかできない私。



「僕のことをふってなんて……
 自分のことしか考えてなかったよね……
 ごめんね……みゅうみゅう……」



 だから、違うの。

 春輝くんが謝ることなんて
 一つもないの。



 嗚咽混じりの涙が止まらなくて。

 強く首を横に振って
 私の想いを伝えてみたけど。


 春輝くんの心には、全然届かない。



「僕……そろそろ行かなきゃ……
 みゅうみゅう……バイバイ」



 苦しそうな顔で
 私に背を向けた春輝くん。



 イヤ!!

 これでバイバイなんて
 絶対にイヤ!!



 そう思った時には、
 春輝くんの右手を
 私は両手で掴んでいた。