僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「お願い事を……
 人に言うのは……」


「僕には……言えない?」



 う……
 そんな目で見ないでよぉ。



 置き去りにされたウサギさんみたいな
 ウルウルな目。
 今すぐやめてよぉ。

 

 綺麗な心の中を映し出だしているような
 透明感のある瞳に、
 嘘なんかつけないから。



 そう心の中で願っても
 春輝くんの澄んだ瞳は
 私を見つめたままキラキラしている。



 私は諦めたように
 小さく口を開いた。


 
「私……なりたくて……」


「何に?」


「戦隊……ヒーロー……」


 
 幼稚な夢を語ってしまった恥ずかしさで
 顔から火が出そう。



 彼の反応が怖くて
 チラッとだけ
 春輝くんに目を向けた。


 ビー玉みたいな透き通った瞳が
 キョトンと私を見つめている。



 そうだよね……

 私に呆れてるよね……