僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「ジャンバー返すね。
 僕にかけてくれてありがとう」


「い……いえ」



 ジャンバーを
 私の肩にかけてくれただけか。


 あまりにも近いから
 抱きしめられるかと思って
 ドキドキしちゃったぁ。


 
「名前、聞いてもいい?」


「前園 美羽(みう)です」


「名前まで、ウサギちゃんっぽい」



 だから
 私のどこら辺がウサギっぽいの?



 肌が雪のように白くて。
 愛くるしい瞳が真ん丸で。

 私よりこの人の方が
 よっぽどウサギっぽいよ。
 間違いなく。



「みゅうみゅうって呼んでもいい?
 ウサギの鳴き声みたいで
 かわいいでしょ?」



 そんな可愛く
 呼んでくれるの?


 私にはもったいないくらい可愛くて。
 恥ずかしくて。
 でも、なんか嬉しくて。

 小さくコクリと頷いてみた。