それからの僕は。



 毎朝、言霊神社に行って。


 学校では得意の作り笑顔を
 顔面に張り付けて。

 テンションを上がられるだけ上げて
 みんなに笑顔を振りまく。



 そして夜
 自分の部屋に帰って来た時には

 笑顔なんて、絞っても出てこないまま
 棒切れみたいに
 無気力でベッドにバタリ。



 情けない自分を振り返らないように、
 布団に潜りこんで
 無理やり瞳を閉じる。



 彼と笑い合う、みゅうみゅうの笑顔を
 思い出さないようにするために。