一瞬でも、勘違いをした自分が、 恥ずかしくて。 醜くて。 痛々しくて。 スピーカーから流れる大好きな声が、 耳に入る前に、遮断される。 ――もう、帰ろう―― 何も考えられないくらい 頭の中がぼーっとしはじめ。 ねちゃねちゃした、ドズ黒い液体に 心の中が支配され。 瞳をキラキラさせ、 アミュレットのみんなの声に キュンキュンしているファンを 無表情でかき分けながら、 私はエレベーターに逃げ込んだ。