「美羽ちゃんには、感謝してるのよ」 私に……感謝? 「春輝には アクションのセンスがあったのに。 私は今まで、全く気付いてなくて……」 赤信号で、車が止まった。 蓮見さんと目が合って、ドキリ。 絶世の美女って言葉が 似合いすぎる蓮見さんが、 人なつっこい笑顔を、私に向けているから。 「ありがとう、美羽ちゃん」 え? 「春輝の魅力を見つけて、 やる気を引き出してくれて」 心まで綺麗なのがはっきりわかる笑顔が 私に向いてる。