水をかけたいほど 熱を帯びていく頬に手を置いた私に、 波多野くんが低い声を発した。 「俺、どうしたらいいと思う?」 「ん?」 「どうしたら美羽のこと 好きじゃなくなると思う?」 ひゃ!! そ……そんなこと…… 私に聞かないでよ…… 「俺さ、まだ好きでいてもいい? 美羽のこと」 心の痛みが宿っているような悲しい瞳を 私に向ける波多野くんに、 なんて返事をしていいかわからない。 考えて。考えて。 でも、正解がわからなくて。 私は瞳を伏せたまま、コクリと頷いた。