心の中で彼に語り掛け 帰ろうと立ち上がった時。 いきなり手首に感じた温もりに、ドキリ。 振り返ると。 ベンチに寝ころんだまま見上げる、 真ん丸な瞳と視線が絡んだ。 弱々しい光を放つ彼の瞳に 私が映っている。 ど……どうしよう…… 彼の瞳が天使みたいに綺麗で。 私の心臓が 勝手にドギマギを始めてしまった。 でも瞳を逸らしたら 夢から覚めてしまいそうで。 この男の子が、消えてしまいそうで。 それは嫌だなって思いから まばたきすらできない。