僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「波多野くん、ごめんなさい。
 私……まだ好きでいたいみたい。
 春輝くんのこと」



「もう、会わないんだろ?」



「……うん」



「ずっと、春輝って奴のことを
 思い続けるつもりなのかよ?」



「わかんない。
 春輝くんのことを思い出すだけで
 苦しいから。

 それでも
 春輝くんが私の中から
 自然にいなくなってくれるまで、
 好きでいたいなって思うんだ」



「アイツの、どこがいいわけ?」



「私が戦隊ヒーローになりたいって言ったら、
 一緒にヒーローショーやろうって
 言ってくれたの。

 私がレッドで、春輝くんがイエローで。
 駄菓子屋のおばあちゃんが人質だって。

 私の夢を叶えるって
 アクションを教えてくれて。
 すっごく嬉しかったんだ、私」



「アミュレットの春輝かぁ。
 勝てる気が……しねぇな……」