僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


 椅子に座ったまま
 苦しそうに私から視線を外す波多野くんに、
 私は細々とした声を落とした。



「ごめん……なさい……」



「それって……
 俺とは付き合えないってこと?」



「……うん」



「理由……教えて……」



「好きな人が……いるから……」



「この学校の奴?」



「……違うよ」



「どんな奴?」



 春輝くんを一言でいったら……



「爆想イエローみたいな人」



「は?」



「自分が辛い時でも、
 一緒にいる人を楽しませたいって
 笑顔でいる人」