「美羽が、声弾ませて笑いながら
子供とハイタッチしたりしててさ。
教室でほとんど笑わない
美羽とのギャップに……やられた……」
ひょ……ひょえ!!
ギャップにやられたって……
波多野くんは
本当に私のことが好きってこと?
熱の籠った瞳に見つめられ
かーっと、体中の温度が急上昇。
波多野くんの顔が
いつにも増して男らしくて、
私の心臓が、波打つように
勢いよく飛び跳ねだした。
私なんかのことを
好きだって思ってくれた男の子は
波多野くんが初めて。
こんな私でも
好きになってくれる人がいるなんて
嬉しい。
嬉しくてたまらない。
それなのに……



