…… ………… これって…… 現実ですか……? それとも 春輝くんとバイバイして 親友のしーちゃんに嫌われた私に 神様が見せてくれている 幻想ですか? そうだよ。きっとそう。 ボッチで陰キャな私なんか 誰かに好かれるはずないもん。 でも…… 確かに私の前には、波多野くんがいて。 私をまっすぐ見つめる 自信なさげな瞳が、 ゆるゆると揺れている。