僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「美羽、どうする?
 いらないなら、燃やすけど」


 燃やす?
 イエローのキラカードを??


 なんて罰当たりなことを……



「頑張る……」



「美羽は、何を頑張るわけ?」



 ニヤケ顔の波多野くんから
 意地悪な質問が飛び出す。



「だから……波多野くんのこと……」



「呼べるの?
 美羽にそんな度胸あるわけ?」



 勝ち誇ったような
 波多野くんの顔。



 ムムム……。悔しい。

 呼べるもん。



「た……たっくん……」



「声、小さすぎ」



 ムムム……

 勇気出して、言ったのに……

 

「波多野くんって、私のことが嫌いなの?」



 イライラが
 口からこぼれてしまった。


 
 なぜか波多野くんは
 口元に手を当てて、うつむいている。