僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「美羽……
 俺との約束……覚えてる?」



「あ、うん。
 リリちゃんと3人で
 ヒーローショーを見に……」



「それじゃなくて……」



「え?」



「だから……二人の時は……
 波多野って……呼ばないって……」



 その約束かぁ……
 


 忘れていたわけじゃないけれど。

 いざ、二人っきりになってみると
 恥ずかしすぎて
 『たっくん』なんて呼べないよ。



「波多野くんじゃ……ダメ?」



「別に……いいけど……」



 はぁ~。 良かったぁ。


 
「でも、これはお預けだからな」



 波多野くんが手に持っている
 キラキラしたもの。


 私の瞳が
 それを捉えたまま、離れてくれない。