「い……いいえ。
私はただ……
慶介くんにわかってもらいたくて」
「彼女に暴力振るうなってことだろ?
悪い。盗み聞きしてた」
「しーちゃん、
慶介くんのことが大好きなんです。
だから怒鳴られても殴られても、
自分のせいって。
でも……私は……
顔にあざを作るほど殴られた
しーちゃんを見るのが、辛くて……」
私の思いを、必死に言葉にした。
慶介くんのことを変えられるのは
総長さんしかいないって確信したから。
「慶介さ。
地はすっげー良い奴。
仲間想いでさ。
誰かがいじけてると笑い放り込んできて
空気あっためようとしてさ」
普段の慶介くんが優しい人だってことは、
私も知っているよ。
しーちゃんが幸せそうな笑顔を浮かべて
話してくれるから。
「でも、
親のことで抱えてるもんがあってさ。
あいつの心ん中、
どす黒いもんが住み着いてたりするわけ」
だからって
しーちゃんを殴って良いわけないもん!!



