「二人とも……知り合いなの?」



 純粋な私のハテナに
 春輝くんは、にんまり笑顔。



「総長さんと会うのは
 初めてだよねぇ?」


「ああ。
 明梨から春輝のことは聞いてる。
 ライブ直前で
 登場の仕方を変える、爆弾魔だって」


「え? 天使って言ってなかった? 
 僕のこと」


「お前のどこら辺が、天使なんだよ?」


「この、アイドルスマイルとか?」



 さらに輝きを増す春輝くんの笑顔に
 総長さんは深いため息を一つ。



「女よりかわいい顔して、族を脅すなんて。
 怖ぇ奴だよな、春輝は」


「僕のこと、褒めてる?」


「褒めてねえよ。
 どんな頭ん中してんのか、
 メス持って解剖しぇくらいだよ」


「それ、あやあやにも言われる」


「だろうな」