僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


「春輝くん、
 私なんかの話、聞いてくれる?」


「僕で良ければ」


「私ね……ダメだったんだ」


「ん?」


「ヒーローになれるかなって思ったのに……
 すっごく勇気を振り絞ったのに……」



 涙なんて
 枯れ果てたと思っていたのに。

 私の言葉を邪魔するように
 溢れ出してきた。



 春輝くんは私の心に寄り添うように
 頭を撫で続けてくれている。


「私ね……
 親友に……酷いこと……
 言っちゃったの……」


「なんて言っちゃったの?」


「彼と……
 別れた方が……いいって……」


「どうして?」


「しーちゃんのこと……殴るから……」


「1回だけ?」


「今まで……何回もあって……
 気づかないフリしてたけど……
 そんな自分が……どうしても嫌で……」


「みゅうみゅうは
 しーちゃんのことを思って
 別れた方がいいって言ってあげたんでしょ?」


「……うん」


「それなら、しーちゃんだって……」


「大嫌いって……言われたの……
 私……」


「え?」