僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目


 自分の席に座りながら
 ぼーっと窓の外を眺めていた時。


「美羽ちゃん……
 今日も一緒に……
 お昼休み過ごしてくれる?」


 とろけてしまいそうなほど
 可愛い声が、
 私を現実に引き戻してくれた。



 私の目の前に立っているのは
 隣のクラスで親友の
 しーちゃん。



 人と話すのが苦手で
 学校では私以外には
 話しかけられないみたい。


 
 オドオドしていて。
 自信なさげにモジモジしていて。

 でも、大好きな彼のこととなると
 顔を赤らめながら
 言葉を紡いでくれて。

 守ってあげたくなっちゃう
 かわいい女の子。



「私の方こそ
 しーちゃんにお願いしたいくらいだよ。
 一緒にお弁当食べてって」



「美羽ちゃん……
 大好き……」



 あ~。
 なんてかわいい子なんだろう。



 私が男だったら
 絶対に惚れている。


 しーちゃんの彼が
 べタぼれの理由がはっきりわかるよ。