「春輝くんって
 アイドルだったんだね」


「隠していて……ごめんね」


「いいよ。
 私も春輝くんに
 隠していたことあったし。

 私……彼氏……いるんだ……」




「え?」


「春輝くんと毎朝会っているなんて
 言いづらくて。
 そのこと、彼氏に隠してるの」


「そう……なんだね……」


「私ね
 罪悪感で押しつぶされそうなの……

 だから……
 春輝くんと会うのは
 今日で最後にするね」