ひざ枕で、頭ナデナデかぁ。


 して欲しいな。
 本当は。



 でもね。
 
 春輝くんのそういうところが
 残酷なんだよ。



 私が春輝くんにはまって。
 抜け出せない沼に
 ズブズブ漬かっていって。

 大好きでたまんなくなったところで
 私の心を 
 ズバっと切り捨てるでしょ?



『僕は明梨んが好きなんだ』って
 私の想いを踏みつぶすでしょ?



 春輝くんに悪気はなくても。

 その優しさが
 この先の私を確実に痛めつけるんだよ。



 だから私は、もう会わない。

 春輝くんには。一生会わない。



 最後は
 笑ってバイバイする。