返シテクダサイ あとがき


流衣が一番好きな都市伝説のお話。
肝試しと称して廃病院へ行った男達が、帰りにカルテを取ってくる。
家に帰ってビデオを見てたら、聞きなれない女の声が入っている。
そして、カルテを取った自分たちに「ちょっと待て」と声がかけられた直後、電話がなり、「○○病院の者ですが、カルテを返してください」。



大まかに言うとこんな感じです。
そこにちょこちょこ着色していきました。
隔離病棟だったのもあたしの着色なんですが、隔離病棟を探してみると、ハンセン病の患者さんが昔隔離されていたらしいです。
あたしは下調べしてたこの話のほうが怖かったです。
身体の神経がおかしくなるんだったか…なんだったか、身体が歪になっていくらしく、当時はハンセン病患者が出た家は差別されて、時には家族にも差別されたらしいです。
隔離された先は、家よりもひもじい場所。ご飯も殆ど無くて、乞食のようだったと書かれていました。

ハンセン病患者を診るのは同じハンセン病患者で、医師はほとんど居なかったそう。

今ではこの病気にかかる人は年間1人か0人だそうです。
薬もあるので治らない病気でもなくなりましたが、当時はとても、怖い病気だったみたいですね。
とはいえ、そんなに感染しなかったらしいです。政府の誇張とか言う話もありました。

家を出されて隔離された人たちの中には帰りたいと思う人や、差別されるから家族に迷惑掛けずに済んでよかったという人、様々。
悲しい時代でしたね。



こんな隔離病棟。
あたしは、SARSだったかな、なんかの病気が流行った時に、隔離された病院で医者ごと幽閉されたニュースを今でも覚えています。
医者が窓から身を乗り出して、飛び降りようとするのを仲間が必死に止めているところ。
病人を助ける為に働いていたのに、政府によって、力によって、外の世界から出ることを禁止された人たち。
それを映している、カメラマンと、実況するリポーター達。


あれは一体どうなったんだろう。
飛び降りることは無かったけど、問題はそこじゃあないんだ。


人の扱いを、してもらえたのだろうか。ただそれだけ。






流衣