「頼むから、俺のこと好きになって……」
一人きりの部屋で、届くはずのない想いを呟いた。
放課後。
急いで教室を出ると、廊下で待っていてくれた湊先輩を見つける。
「お待たせしてすみませんっ」
「全然待ってないから平気。帰ろ」
「はいっ!」
二人で並んで、廊下を歩く。相変わらずまわりの生徒の視線は気になるけど、もう慣れつつあった。
今はテスト一週間前で、部活と委員会活動の免除期間。こんな明るいうちから湊先輩と帰れるのは珍しくて、変な感じがする。
「あのさ……テスト終わったら、どっか行かない?」
「え?」

