興奮が冷めやらぬ様子の富里に、朝日が笑っている。
「ありがと。湊と俺、どっちがかっこよかった?」
「朝日先輩!!」
いつもは朝日の前でモジモジしている富里だが、興奮しているせいか恥じらいもなく言いきった。それが予想外だったらしく、朝日が一瞬動揺したのがわかる。
「……ありがとう」
朝日が照れている姿がレアすぎて、飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。莉子はというと、楽しそうにニコニコと俺たちを見ている。その姿が、とにかくかわいい。
「でも、サッカーの公式試合って初めて見たんですけど、すごく楽しかったです!」
そう言って笑う莉子のまわりに、花が舞う幻覚すら見えた。よかった、楽しんでくれたみたいで。

