溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 ……チッ。うるさい人たちが帰ってきて、伸ばした手を引っ込める。ぞろぞろと戻ってきた、三年の先輩たち。






「……って、もしかして小森莉子ちゃん!?」




「うわマジ! 本物じゃん!!」




「湊お前……噂はマジだったのか!!」






 あ……最悪。俺たちを見るなり騒ぎ出した先輩たちに、ため息が漏れる。





「俺こんな間近で見るの初めてなんだけど……」




「初めましてー! 俺らサッカー部の先輩です! いつも湊がお世話になってます!」






 デレデレしながら、莉子に近づく先輩たち。






「え、えっと……。こちらこそ、湊先輩にはいつもお世話になってますっ……」





 返事なんてしなくてもいいのに、莉子は律儀に立ち上がって、先輩たちに頭を下げた。