溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

一瞬、もったいなくて食べたくないという気持ちにすらなったけど、ありがたく箸を取った。そして、どれから食べようか悩んだ末、肉巻きおにぎりを口に入れた。







「……うまい」






 なんかもううれしすぎて、ありきたりな言葉しか出てこなかった。






「こんなうまいもん初めて食った」






 手作りの弁当からして感激なのに、唸りそうなほど味も格別。箸が止まらなくて、バクバクと食い進めていく。まじで、うっま……。莉子は俺の感想にホッとしたのか、胸を撫で下ろしたあと、くすりと控えめに笑った。






「湊先輩、大げさです」






 花が咲くような愛らしい笑顔に、冗談抜きで心臓が貫かれる音が聞こえる。






 ……かわいい。なんでこんな……かわいいんだろう。