ビシッと手を挙げた紗奈ちゃんに、苦笑いを浮かべた。
「……じゃあ、なんかあったら絶対俺に連絡して」
「はいっ」
渋々といった様子で納得してくれた湊先輩に、ホッと胸を撫で下ろす。ひとまず、丸く収まってよかった。
「紗奈ちゃんありがと! 助かった!」
朝日先輩がうれしそうに、紗奈ちゃんへ笑顔を向けた。
「あ、朝日先輩のお役に立てるなら本望です!!」
目を輝かせて朝日先輩を見つめる紗奈ちゃんの姿に、私も頬を緩ませる。紗奈ちゃんの恋も、現在進行形だ。
日曜日。
私と紗奈ちゃんは、朝早くから私の家で支度をしていた。

