溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)






「喉渇いたしー。……そうだ、紗奈ちゃんも行かない?」






 え?






「!? ぜ、ぜひ!!」





「ふふっ、じゃあ行こっか? 邪魔者はいったん退散しまーす」






 え、あの! 引き止める間もなく、行ってしまった二人。出ていく寸前、朝日先輩がウィンクをしたように見えた。もしかして、気をつかわせてしまった? 広い屋上で、湊先輩と二人きり。少しの間、沈黙が流れる。






「ごめん……。あいつふざけてるけど、根はいいヤツだから……」





 静寂を破った湊先輩の声は、申しわけなさそうで、でもどこか優しさが含まれているような声色をしていた。





「友達思いなんですね」





「友達……っていうか、兄弟みたいな感じ。うるさいけど、信用はしてる」