溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)






 くしゃりと笑いながら名前を呼ばれ、くすぐったい気持ちになった。自分で許可したけど、下の名前で呼ばれるのって、ちょっと恥ずかしい。





「じゃあ、俺のことは?」





 呼んでくれないの?とでも言いたげな表情の先輩に、うっ……と言葉を呑み込む。先輩を下の名前で呼ぶなんてハードルが高すぎる。





「えっと、じゃあ、湊先輩?」





 さすがに『先輩』は取れないと思い、そう呼ぶと、満足げな表情が返ってきた。






「まあ、ギリギリ合格ってことで、今はそれで我慢する。でも……びっくりした。莉子に呼ばれると、自分の名前が好きになれそう」






 なんだろう、その自分の名前が好きじゃないみたいな言い方。嫌い……なの、かな?





「すごく、いい名前だと思います」