「……そ、そうだね」
「姉御って感じだもんね、ははっ……」
苦笑いが聞こえ、俺はこの話の続きが気になって盗み聞きを続行する。
「ふふっ、そうでしょう? とっても頼りになるもん」
小鳥のさえずりのような声が、あたりに響いた。俺はじっと、小森の背中だけを見つめる。……こいつは、すごいヤツだ。
「な、なんかごめんね! ちょっと思っただけで、あたしも紗奈のこと好きだから!」
「そうそう、ちょっと言いすぎた。ごめんね」
小森の優しさに、他の二人はもう何も言えなくなったらしい。申しわけなさそうな声色は、毒気を抜かれたみたいだった。
「お待たせー! ……って、あれ? どうしたの?」

