溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)






 俺……何やってるんだろう。わざわざあの子が、女子のいない時間帯まで教えてくれたのに……なんで、いるってわかってる時間に、のこのこ来てるんだよ。




戻ろうかと思ったけど、ここまで来て引き返すのも面倒だと思い、意を決して保健室の扉を開けた。視界に映ったのは、イスに座って何かを書いている昨日の女子の姿。






「はーいっ、どうしま……あれ?」





 俺を見るなり、女子は目を見開いた。





「昨日の、サッカー部の方ですよね? あっ……すみません、今私しかいなくて……」





 どうやら俺が間違えて来たと思ったらしく、申しわけなさそうに眉の端を下げている。





「放課後は来れないから……今来た」





 俺は自分の意思でここに来たことを誤魔化したくて、そんな嘘をついた。