溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 あ……追いかけてくるな。そう思ったのに、その女子は突然俺の前に立ちはだかり、保健室の出口を塞いだ。





「そのまま放っておいたら、化膿してひどいことになりますよ?」





「……」





 ……そんなことわかってる。でもそれ以上に、女子と関わりたくない。特に同年代の女子とは。





「もしかして、急いでますか?」





 ……ん? なんかこいつ……他の女子と違う。うまく説明できないけど、女子特有の甘ったるい喋り方じゃない。心地よく、耳に入る声――。その女子の声に、そっと視線を向けた。






 初めてちゃんと見たその女子の顔は、女子嫌いな俺でも整っているとわかるほどきれいな顔をしていた。吸い込まれるような瞳と目が合って、ハッとする。