溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 あ、あれ? ほんとに黙っちゃった? もしかして、怒った?





「おーい、湊先輩?」




「……」





「さ、さっきの嘘です! 喋ってください」





「……」





 無言を貫くつもりなのか、固く口を閉ざした湊先輩の腕に思わずしがみついた。恥ずかしいのは嫌だけど、それ以上に口を聞いてくれないのはもっと嫌だっ……。





「湊先輩っ……」





 ぎゅっとすがりつくと、頭上から笑い声が降ってくる。





「ふふっ、ごめんごめん。かわいいからイジワルしすぎた」





 ……う、ひどい……。でも、喋ってくれたからいいやっ……。





「莉子、イルカショーだって、行く?」





 え! イルカショー?遠くの案内板を見てそう言った湊先輩に、私は大きく頷いた。