笑顔でそう言うと、ぽんっと優しく頭を撫でられた。
「莉子、手」
差し伸べられた手を握ると、湊先輩が満足げに微笑む。
「危ないから、俺から離れないでね」
そうだよね……。クリスマスだからきっと人多いだろうし、迷子になったら大変だもん! 湊先輩の言葉をそう解釈して、私は大きく頷いた。
二人で向かった先は、水族館だった。
この水族館は最近リニューアルしたばかりで、行ってみたいと思っていたところ。それを、前に紗奈ちゃんと話しているのを湊先輩が覚えていてくれたみたいで、ここに行くことが決まったんだ。
「わっ、きれい!」

