溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 先輩に手を引かれるまま、学校を出た。まだまわりに数人の生徒はいるけれど、ひとまず人混みを抜けることができてホッとする。






 正門を出て、二人で並んで歩く。






「家の方向どっち?」





「あっちです。徒歩で十五分くらいです」





「ああ、隣町か。わかった」






 私が指を差したほうを見て、頷く先輩。







「あの、先輩の家は?」





「俺も近く。だから家まで送らせて。ダメ?」






 う……その聞き方、ずるい。送ってもらうのは申しわけないけど、先輩との約束をすっぽかそうとした私に断る権利なんかない。







「ダメじゃ……ないです」





「ありがとう」







 私の返事に、先輩はうれしそうに笑った。