溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

「行こ」






 私の手を握ったまま、人混みをかき分けるようにして進んでいく先輩。






「「「いやぁあーっ!!」」」






 まわりから、女子……あと、男の子の声も少し混じったような悲鳴が上がった。





 わ、私……明日から平和に暮らせるのかな……。そう思いながらも、人混みから連れ去ってくれる先輩の手に、救われたような気持ちになる。





というより……先輩の手、すごく熱いような?





 不思議に思って、先輩のほうを見る。





 ――え?





 顔は見えなかったけど、髪の隙間から、ちらりと見えた先輩の耳が、驚くほど赤く染まっていた。