溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 ふにゃっと、気が緩むような笑顔を向けられ、さっきまでの苛立ちが吹っ飛ぶ。聞きたいことも言いたいこともたくさんあるのに、『かわいい』という言葉で脳内が埋め尽くされた。




たまらずに抱きしめると、莉子は「どうしたんですか?」と上目づかいで見つめてくる。そんなかわいい顔……。俺以外に見せないで。





「……約束破りまくり」




「え?」




「俺以外の男見すぎ。喋りすぎ。触りすぎ」





「えっ……あ、あの……」





 こんなかっこ悪いことは言いたくないと思いつつ、口に出てしまったものは取り消せない。俺の言葉に、莉子が困ったように眉の端を下げた。





「ごめんなさい……」





 違う、莉子が悪いんじゃない。俺が……。こんな、独占欲まみれのわがままな男だから。