溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)





「いてて……。あー、足ケガしちゃったな、これ……」






「俺もさっき捻ったところ痛いんだよな……」





「あとで診てもらう?」





「……だな。念のためにちゃんと診てもらわないとな」






 わざとらしく痛がっている、前を走る二年の部員の姿に、ミシッと血管が切れる音が聞こえた。何がケガだよ、ピンピンしてるだろ。その程度で痛がるなら、サッカーなんかやめろ。






「おい」





 背後から近づいて、声をかけた。自分でも驚くほど低い声が出て、相手の部員二人もビクッとわかりやすく肩を震わす。







「……ひっ! な、なんだよ瀬名……」






 振り返ったそいつを睨みながら、俺は口を開いた。






「ケガしてんなら来い。俺が診てやるから」