溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 ランニング中の俺の、視線の先。莉子が献身的にケガ人の手当てをしているその姿に、苛立ちが抑えきれない。どうして莉子がこんな仕事をしているかというと、ことの発端は一時間前にさかのぼる。






 もともと、この合宿には保健の先生も来る予定だった。しかし熱を出して急遽欠席することになり、誰かがテントに待機しケガ人の手当てをしなければならない……という話になったとき。






『私、大方の手当てはできます!』





 保健委員として有名な莉子の立候補に反対する人間はいるはずもなく、むしろ賛同の声が上がる上がる。結局莉子が担当になり、普段そこまでケガ人が出ない練習中にケガ人が続出していた。




続出というか、正しく言えば、普段は無視するような軽傷でも、手当てを求めるヤツが続出しているということ。